※本記事には広告(A8.net・Amazonアソシエイト・楽天・もしもアフィリエイト)が含まれます。商品選定は訪問看護師としての観察と現場経験、市場での評価を組み合わせています。広告の有無で内容を変えることはありません。

「お母さん、最近どう?」 「うん、元気よ。心配しないで」

電話の向こうのお母さんは、いつも同じように答えてくれる。けれど、受話器を置いた後、なんとなく胸の奥に ざらりとした感じ が残る——そんな経験、ありませんか。

訪問看護でお宅にお邪魔すると、玄関先で 遠方のお子さんから電話があった直後 に立ち会うことがあります。受話器を置いたお母さんが、ふぅっと一息ついて、こうおっしゃる。

「娘には『元気よ』って言っちゃうのよね。心配かけたくないから」

——親というものは、子どもに「大丈夫」と返すもの。そして、その「大丈夫」の裏側に、じわじわ進む困りごとが隠れていたりする。訪問看護師として20年、私はそれを何度も見てきました。

そんなとき、つい 「見守りカメラを買おうか」「電気ポットの見守りサービスを契約しようか」 と、いきなり商品から考えてしまいがちです。でも——ちょっと待ってください。

見守りグッズを買う前に、最初に知っておいてほしい「順番」があります。

15本目の父の日に、お守りがわりに、16本目の女性の尿もれ研究室、17本目の夜のトイレ問題——一緒に暮らす家族の話を続けてきました。今日は、離れて暮らす家族 のために、見守りの全体像を整理してお届けします。


見守りには「一丁目一番地」がある

「離れて暮らす親の見守り」と聞いて、まず思い浮かぶのは何でしょう。

スマホで様子が見える 見守りカメラ。お湯の使用を知らせる 電気ポット型見守りサービス。GPSで居場所が分かる キーホルダー型端末。——民間サービスは本当にたくさんあって、テレビCMでもよく見かけます。

ただ、訪問看護師として現場で20年見てきた経験から、声を大にしてお伝えしたいことがあります。

いちばん最初に検討してほしいのは、民間の便利グッズではなく、お住まいの自治体の公的サービスです。

これは別に「民間がダメ」という話ではありません。民間サービスにも素晴らしいものはたくさんあります。けれど、

  • 無料または低額で使える
  • 人が駆けつけてくれる
  • 介護保険や福祉制度と連動している
  • 地域の専門職と繋がる入口になる

——こうした安心が、まず 「一丁目一番地」 にある。これを知らずに、いきなり民間の見守りカメラから入ってしまうのは、いちばん頼れる選択肢を見落としたまま走り出すような もったいなさがあるのです。

訪問先で「お子さんがカメラを送ってくれたんだけど、結局押し入れにしまっちゃって……」というお話を聞くたびに、私は思います。もし、地域包括支援センターに一本電話していたら、もっと自然な選択肢が見つかったかもしれない、と。

だから今日は、見守りを 3つの「丁目」 に分けてお話しさせてください。

  • 🏛 一丁目一番地:公的・介護保険・無料〜低額
  • 🛍 二丁目:民間・気軽・低価格
  • 🏠 三丁目:民間・がっつり

ご本人の状況、ご家族の事情、地域のサービス、ご予算——いろんな条件で、どの丁目から始めるかは変わります。でも、「一丁目を飛ばさない」 ——これだけは、訪問看護師としての切なる願いです。


🏛 一丁目一番地:公的・介護保険・無料〜低額

まずは、いちばん大事な「一丁目」から。

ここで紹介するのは、お住まいの市区町村が用意している公的サービス です。私が暮らしているのは北海道旭川市なので、具体例として旭川の制度をお話ししますが、全国どこの自治体にも、似たような仕組みが用意されています

「うちの自治体ではどうなってるんだろう?」と思いながら、参考にしていただけたら嬉しいです。

緊急通報システム(自治体のサービス)

多くの自治体で、一人暮らしの高齢者向けに「緊急通報装置」を貸与または設置する制度 があります。

家の中に専用のボタン or 機器が設置されていて、「具合が悪い」「動けない」と感じたら、ボタン一押しで指定の通報先に繋がる 仕組み。通報先は、消防・警備会社・コールセンターなど、自治体によって異なります。

旭川市の例:「ホットライン119」

私が暮らしている旭川市には、「ホットライン119」 という緊急通報システムがあります。

  • 運営:旭川市総合防災センター・市民安心課
  • 対象:一人暮らし65歳以上で身体虚弱の方/重度身体障害の方/突発的な危険が予測される慢性疾患のある方/65歳以上のみの世帯で寝たきりの方 等
  • 通報機器の貸与または自前設置に対応
  • 問い合わせ:旭川市市民安心課(電話 0166-74-3523/受付 平日 8:45〜17:15)

⚠️ 制度の詳細・対象要件・申請方法は、必ずお住まいの自治体公式サイトまたは窓口でご確認ください。地域・年度によって内容が更新されることがあります。

全国共通の探し方

お住まいの自治体で同じような制度を探すには、

  • 「お住まいの市区町村名」+「緊急通報システム」 で検索
  • 地域包括支援センター に電話して聞く
  • 役所の 高齢者福祉課 に問い合わせる

——この3つが最短ルートです。「うちの親の自治体には何があるかな」と、一度調べてみてください。

介護保険:夜間対応型訪問介護

介護保険を使えるご家庭なら、「夜間対応型訪問介護」 という、もう一段心強い選択肢があります。

これは、24時間365日対応のオペレーターが待機していて、夜中に何かあったら専用の機器で通報できる 仕組み。状況に応じて、ヘルパーさんが駆けつけてくれる こともある——というのが、機械の見守りとは決定的に違うところです。

旭川市の例:「旭川中央ケアサポート 安心コールセンター」

旭川市で 2010年から15年以上の実績 がある夜間対応型訪問介護に、「旭川中央ケアサポート 安心コールセンター」 があります。

  • 運営:旭川中央ハイヤー株式会社
  • 介護保険適用サービス(夜間対応型訪問介護)
  • 24時間365日対応・緊急時はヘルパーが駆けつけ
  • 問い合わせ:0166-35-6000

ハイヤー事業のノウハウを活かして、移送サービスも併設 されているのが、現場で見ていて「なるほど」と思う設計です。「夜中に病院まで運んでほしい」という時にも繋がる仕組みになっている——これは地域にとって、本当にありがたい存在だと感じます。

⚠️ 介護保険サービスなので、要介護認定が必要 です。まずは ケアマネジャー または 地域包括支援センター にご相談を。

全国共通:夜間対応型訪問介護を探す

「夜間対応型訪問介護」は、介護保険の 地域密着型サービス なので、お住まいの市区町村単位で事業所が指定されています。

  • WAM NET(独立行政法人福祉医療機構)の介護事業所検索:https://www.wam.go.jp/
  • お住まいの自治体の 介護保険課 に問い合わせる
  • ケアマネジャー に「夜間対応型、うちの地域にあるかな?」と聞いてみる

地域によっては事業所がない場合もあります。ない場合は、後述の 訪問看護の24時間対応 や、自治体の 緊急通報システム で補う形になります。

訪問看護の24時間対応

介護保険または医療保険で利用できる 訪問看護 にも、24時間電話相談・緊急訪問に対応している事業所があります。

「夜中に熱が出た」「呼吸がしんどそう」「夜のうちに様子が心配」——こうした 医療寄りの不安 に、看護師がオンコール(電話当番制)で対応してくれる仕組みです。

⚠️ 「24時間対応加算」を取っている事業所に限られるため、ご希望の場合は 訪問看護導入時にケアマネジャーまたは訪問看護ステーションに確認 してください。

訪問看護自体の使い方や費用については、1本目「訪問看護とは?費用・使い方・申し込み方法」 で詳しくお話ししています。

配食サービス(自治体の見守り兼用)

ご本人が 介護認定を受けているケース や、自治体によっては、配食サービスに「見守り兼用」の役割を持たせている ところがあります。

  • 配達員さんが毎食、玄関先で 直接お渡し
  • 受け取れない・反応がない場合は、家族や地域包括支援センターに連絡
  • 一食あたり数百円〜・自治体の補助が出る場合も

「食事の心配」と「安否確認」を 同時に解決できる のは、現場でもよく勧められる組み合わせです。詳しくは 6本目「高齢の親のご飯問題を解決する宅配食サービス比較」 もあわせてご覧ください。

民生委員・地域の見守りネットワーク

意外と知られていないのが、民生委員さんによる見守り訪問

民生委員は、地域の高齢者世帯を定期的に訪問してくれるボランティア の方々で、市町村から委嘱されています。「困りごとはありませんか」「お変わりないですか」と声をかけ、必要に応じて福祉サービスに繋いでくれる、地域の安心の最初の入口 です。

「うちの親、誰かが定期的に顔を見にきてくれたら……」と思ったら、地域包括支援センターに「民生委員さんに繋いでもらえますか」と相談してみてください。

一丁目の入口:地域包括支援センター

ここまで、いろいろな公的サービスをお話ししてきました。

「結局、どこに電話すればいいの?」——そんなときの 万能の入口 が、地域包括支援センター です。

  • お住まいの中学校区ごとに設置されている 公的な無料相談窓口
  • 保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーがチームで対応
  • 介護保険申請・緊急通報・配食・民生委員——すべての公的サービスの入口
  • 離れて暮らす家族からの電話相談もOK(親の住所地のセンターに連絡)

「親の暮らす地域の地域包括支援センターって、どこ?」と思ったら、

  • 「お住まいの市区町村名」+「地域包括支援センター」 で検索
  • 役所の総合案内に「地域包括センターを教えてください」と電話

——この2ステップで、すぐに見つかります。

訪問看護師として、私は 何度も 同じことを言いたい。まずは、地域包括支援センターに一本電話を。これが、見守りの「一丁目一番地」です。

訪問看護20年の現場から——「人が来る」見守りの底力

ここで、訪問看護師として現場で感じていることを、ひとつだけお伝えさせてください。

機械の見守り(カメラ・センサー・電気ポット)は、「いつもと違う」を検知してくれる。これは確かに大事な機能です。

でも、人が定期的に訪問する見守り(訪問看護・訪問介護・民生委員・配食サービス)には、機械にはできないことがあります。

  • 顔色・声の張り・歩き方の 微妙な変化 を、人は感じ取れる
  • 「最近、玄関の鉢植えが枯れてるな」「冷蔵庫の中身が減ってないな」と、生活全体を見渡せる
  • ご本人と 会話することで、孤独を和らげる
  • ご家族に 「先週はこんな様子でしたよ」と、温度のあるお便りを届けられる

訪問先で、ご家族から「先生たちが来てくれるだけで、母の表情が違うんです」と言われることがあります。見守りは、機械だけでは完結しない ——これが、20年の現場から私が感じてきたことです。

公的サービスの底力は、「人が関わる」 ところにあります。一丁目を飛ばさないでほしい、と繰り返しお伝えするのは、この温度のためです。


🛍 二丁目:民間・気軽・低価格

公的サービスで足元を固めた上で、「もう一段、家族としても何かしたい」 という気持ちが残ることもあります。

そこで二丁目の登場です。ここでは、気軽に試せる民間の見守りサービス・グッズ をご紹介します。

電気ポット型見守り:象印 みまもりほっとライン(i-pot)

「カメラはちょっと……」というご両親に、訪問看護師として いちばん最初におすすめしたい 選択肢が、象印の「みまもりほっとライン(i-pot)」 です。

これは、ふだん通り電気ポットを使ってもらうだけで、離れて暮らす家族のスマホに使用状況が届く という仕組み。お湯を沸かす・お茶を入れる——その何気ない毎日の動作が、そのまま「今日も元気にしている」というお便りになります。

なぜ電気ポット型が親世代に受け入れられやすいか

  • 特別なことをしなくていい(ふだん通りお茶を飲むだけ)
  • 「監視されている」感覚が起きにくい(姿は映らない・音声も拾わない)
  • 電気ポットは、ご年配の方に馴染みのある生活道具
  • 「象印さんなら知ってる」というブランドの安心感

訪問先で「カメラはダメだったけど、ポットなら……と検討している」というお話を、これまでに何度も伺ってきました。カメラに抵抗があるご両親への「最初の一歩」 として、市場で長く評価されてきた製品です。

⚠️ 本製品は 本体購入+月額契約 が必要なサービスです。契約内容・月額料金・対応エリアは、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

⚠️ 「リアルタイム緊急通報装置」ではありません。日々のリズムをゆるやかに見守る道具です。緊急時の対応が必要な方は、上記の 公的緊急通報システム または 夜間対応型訪問介護 との併用を。

申込み・お問い合わせは公式サイトから

象印みまもりほっとラインは、本体(専用電気ポット)の購入+見守りサービスの月額契約がセット になったサービスです。家電量販店やネット通販で完結する商品ではないため、お申込みは公式サイトからとなります。最新の料金プラン・対応エリア・申込方法は、必ず公式サイトでご確認ください。

🏢 象印 みまもりほっとライン 公式サイト

⚠️ Amazon・楽天で「象印 みまもりほっとライン」と検索すると本体ポットが表示されることもありますが、ポット単体では見守り機能は動作しません。必ず公式サイトの契約とセットでご利用ください。

民間の配食サービス(見守り兼用)

公的な配食制度がない地域・対象外のご家庭でも、民間の配食サービス で「食事+安否確認」をカバーできます。

各社、配達スタイルや得意ジャンルが違うので、ご本人の好みやご家族の動線に合わせて選んでみてください。

親世代に届きやすい3つの代表的なサービスをご紹介します。

冷凍ストックでご家族の負担を減らす|ワタミの宅食ダイレクト

ワタミは「冷蔵お弁当」(毎日宅配)と「冷凍総菜(ワタミの宅食ダイレクト)」の2系統があります。冷凍タイプは、ご家族の負担を減らす という観点で注目しています。

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医療的な安心感を重視するなら|メディカルフードサービス

病院や介護施設で長く利用されてきた、医療食の老舗。塩分・たんぱく質などの 食事制限が必要なご家族 にも届きやすい選択肢です。

👉 300箇所以上の病院や介護施設でもご利用あり【メディカルフードサービス】

添加物が気になるご家庭には|シェフの無添つくりおき

徹底的に添加物不使用 のお惣菜を、シェフが調理してご自宅に届けてくれるサービス。「素材から選びたい」というご家族の感覚に応えてくれます。

👉 “徹底的に添加物不使用"のお惣菜をご自宅に

料理は続けたい親御さんに|ヨシケイ ミールキット

「お弁当の宅配ではなく、自分で料理する楽しみは残したい」——そんなご両親には、食材+レシピがセットで届くミールキット が合うこともあります。

ヨシケイのお試し5daysは、カット野菜+下味済みの食材が、月曜から金曜までお得な価格で届くキャンペーン。マザーズセレクション大賞2023受賞・16年連続で食品宅配売上高1位の実績がある、ミールキット宅配の老舗です。

「献立を考える負担を減らしながら、料理の楽しみは残す」——買い物がしんどくなってきた親御さんへの、もうひとつの選択肢として。

👉 マザーズセレクション大賞2023受賞|ヨシケイ ミールキットお試し5days

詳しい比較は 6本目「高齢の親のご飯問題を解決する宅配食サービス比較」 をご覧ください。

GPS型見守りキーホルダー

「お出かけは好きだけど、最近、道に迷うことが増えた」——そんなご両親には、GPSキーホルダー型の見守り端末 という選択肢もあります。

カバンやベルトループに付けておくと、ご家族のスマホから現在地が確認できる仕組み。「行方不明かも」と心配になった時の安心の最後の砦 として、検討の価値があります。

⚠️ 認知症診断を受けているご家庭は、自治体が GPS端末の貸与制度 を持っている場合があります。民間で買う前に、地域包括支援センターで確認 を。

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🏠 三丁目:民間・がっつり

一丁目で公的の足元を固め、二丁目で気軽な民間グッズを取り入れて、それでも「もっとしっかり見守りたい」 という段階。

ここからは、機器も予算もそれなりに使う「がっつり民間」 の選択肢です。

スマートスピーカー(コミュニケーション型)

カメラには抵抗があるけれど、「テレビ電話なら、孫の顔が見えて嬉しい」 というご両親、実は多いんです。

画面付きスマートスピーカー(Amazon Echo Show 等)は、「呼びかけると孫の顔が映る」という 能動的な楽しみ がある。これは、見守りというより 「コミュニケーションの入口」 として、親世代に届きやすい印象があります。

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見守りカメラ

「やっぱりカメラで様子を見たい」と決めたなら、ご本人と「設置場所」を相談してから がおすすめです。

リビングの一部だけ、玄関だけ、など、「家の中の一部だけ」 という限定的な使い方なら、受け入れていただけることもあります。

⚠️ カメラを贈る前に、必ず一度ご本人に「使ってみる気あるか」を確認 してください。「送ったのに使ってもらえなかった」を防ぐ、いちばん大事な一手間です。

警備会社系見守りサービス

「24時間プロに任せたい」という方には、ALSOK・SECOM等の警備会社が提供するシニア見守りプラン という選択肢もあります。

  • 24時間365日のオペレーター対応
  • 緊急ボタンで警備員が駆けつけ
  • 月額数千円〜(プランによる)

公的な緊急通報システムが地域にない・対象外、というご家庭の 代替手段 として、検討の価値があります。

詳細は各社公式サイトでご確認ください(ALSOK「みまもりサポート」・SECOM「ホームセキュリティNEO」シニアプラン等)。


まとめ:あなたの「丁目」早見表

ここまでお話しした内容を、段階別の早見表 にまとめます。ご本人の今の状況に合わせて、無理のないところから取り入れてみてください。

丁目 サービス 費用感 こんな方に
🏛 一丁目 地域包括支援センター相談 無料 まず最初に必ず
🏛 一丁目 自治体の緊急通報システム 無料〜低額 一人暮らし高齢・体調不安あり
🏛 一丁目 夜間対応型訪問介護 介護保険1〜3割 要介護認定あり・夜の不安
🏛 一丁目 訪問看護24時間対応 介護/医療保険 医療的なケアが必要
🏛 一丁目 配食(自治体・補助あり) 1食数百円〜 食事と安否を同時に
🏛 一丁目 民生委員見守り 無料 地域の温度ある見守り
🛍 二丁目 電気ポット型(i-pot 等) 本体+月額 カメラに抵抗ある親世代
🛍 二丁目 民間配食サービス 1食500〜800円目安 食事+配達員の安否確認
🛍 二丁目 GPSキーホルダー 端末+月額 外出が多い・道迷い心配
🏠 三丁目 スマートスピーカー 1万円台〜 テレビ電話・会話の入口
🏠 三丁目 見守りカメラ 数千円〜+月額 ご本人の同意あり
🏠 三丁目 警備会社系見守り 月額数千円〜 公的が使えない代替

⚠️ 費用感は おおよその目安 です。地域・契約内容・年度によって変動します。必ず最新情報をご確認ください。


まずは、電話一本から

「いろいろ知ったけれど、何から始めればいいの?」

そう感じた方に、訪問看護師として、いちばんやさしい第一歩 をお伝えします。

地域包括支援センターに、電話を一本かけてみてください。

  • 親御さんがお住まいの市区町村のセンターに連絡(離れて暮らす家族からの相談OK)
  • 「親の様子が心配で……」と切り出すだけで大丈夫
  • 「うちの地域には、どんな見守りサービスがありますか」と聞いてみる
  • 何も契約しなくていい・無料の相談です

この電話一本が、いろんな扉を開けてくれる ——20年の現場で、私はそう確信しています。

地域包括支援センターの相談員さんは、地域の福祉サービスのプロ。「どこに繋げばいいか」を一緒に考えてくれる存在です。「電話するほどでもないかな」と遠慮せず、「ちょっと心配」の段階こそ 、声をかけてあげてください。

そして、公的サービスの可能性を確認した上で、「もう一段、家族としても何かしたい」 と感じたら——その時に、電気ポットやスマートスピーカー、見守りカメラを、ご本人の暮らしを邪魔しないかたち で組み合わせていけばいい。

順番を間違えないだけで、見守りはぐっと自然になります


「自分には贅沢でも、親へのギフトなら」

最後に、ひとつだけ。

民間の見守りサービスや機器は、ものによっては「自分のために買うのは贅沢かな」と感じる金額のことがあります。電気ポット型1台で本体+月額契約、家事代行も1回数千円、警備会社系も月額……。

でも、不思議なことに——「親へのプレゼント」となると、急にハードルが下がる ことがあります。

「自分用なら贅沢だけど、お母さんに渡すなら、安心料込みでこのくらいは……」 「お父さんが毎日お茶を飲む人だから、ちょうどいいかもしれない」

同じ金額でも、自分のためか、誰かのためか で、お財布の感覚が変わる。これは、決して悪いことではないと思うのです。

訪問看護師として、ご家族の 「親のためなら」 という気持ちを、これまでにたくさん見てきました。経済的に楽ではないご家庭でも、「お母さんが安心できるなら」と、福祉用具を整えたり、見守りサービスを契約したり——そういう 支えるための支出 には、独特の優しさが宿っています。

「自分には贅沢でも、親へのギフトなら」——その心の動きを、自分で許してあげてほしい。完璧じゃない遠距離介護の中で、家族にできることのひとつ として、自然に手に取っていただけたら。

そして、その前に——まずは無料の公的サービスから。「お守りがわり」シリーズで繰り返しお伝えしてきた、押し付けない・ゆるやかな関わり方が、見守りでも、いちばん長く続きます。


さいごに——電話の「元気よ」を、信じすぎず、疑いすぎず

電話の向こうの親の「元気よ」を、私たちは 信じてあげたい し、同時に 「本当に大丈夫かな」 と気にかけてもいたい。

このバランスを、ひとりで抱え込まないでください。

一丁目一番地——地域包括支援センターに電話一本。 二丁目——カメラに抵抗ある親世代には、電気ポットや配食という入口を。 三丁目——ご本人の同意があれば、カメラやスマートスピーカーで、もう一段。

順番を間違えなければ、見守りは ご本人の暮らしを邪魔せず、ご家族の安心を作る ——そんな道具になります。

完璧な遠距離介護なんて、誰にもできません。 でも、できることを、できるかたちで ——その一歩は、いつでも踏み出せます。

恥ずかしいことではないし、過保護でもない。 「気にかけている」その気持ちこそが、遠くにいてもできる、いちばんのケア です。

近いうちに、「遠くの家族ができること」全般を整理した ハブ記事 も公開する予定です。家事支援・配食・医療・コミュニケーション——遠距離で支える選択肢を、まとめてお届けします。


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訪問看護師 みやみー

本記事は、訪問看護師としての観察と現場経験、市場での評価を組み合わせて書いています。各サービスの仕様・対象要件・月額料金・対応エリアは、必ず公式サイトまたは自治体窓口で最新情報をご確認ください。気になる症状や急な変化がある場合は、かかりつけ医、地域包括支援センター、または訪問看護師にご相談ください。

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